TS-120Vの修理

TS-120Vの修理の続きです。

昨日問題のICをシコシコ磨いたら金属 ?粉のような物がパラパラ取れたのでこれで何とか復活したと期待していたが。。。結果は症状がかえって悪化してきた。

前より頻繁に周波数表示がバタつくようになったし、電源を入れてから表示が出までの時間もバラバラです、逆に考えれば間違いなくこのICに問題があることが判った。
さ~てどう料理しようか。。。。(ーー;)
IC。。Ti社のSN16913Pなど手持ちは無いし当然ショップにも無い絶版品種らしいし。。。。。う~む
 
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ネットで修理した先輩方の話を参考にしてみるとオシロスコープで観測したり入出力を測定したりしてICの足が黒くなったったらほとんどNG品だとして予備のICと交換して修理している。
 
でもな~時々は表示するし良い時も有るし~。。。。う~む本当にICが不良となったのかな~
リニアーアンプを実験しているとき、完全に石を飛ばした時の様な絶望感が無いので心に引っかかるな~
 そこで修理の第2歩で確かめることに。。。。ひねったり押さえたり引っ張ったりストレスをICに与えた、 オオ~表示が出るときが有る ! !
 ってことは。。。。接触不良か。。。半田付け不良。。。。早速基板を外して半田付け部のタッチアップ作業
ついでに基板上の半田付け部を拡大鏡で込まなくチェック。。。見た目に不良箇所は見当たらない。
SN16913Pの足部半田付けタッチアップして見たら~まったく表示しなくなった(T_T)/~~~いかれたか・・・?
再度ICをひねって見ると。。。。表示が出たーーーー
 ここでやっと意を決してICを外して見る決断。。。。遅いって。。。はははは
 
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綺麗に掃除できなかった足部をワイヤーブラシで徹底的に掃除。
足の部分からぺりぺりとメッキが剥がれてきた。
 
裏返しして狭い足の部分をカッターナイフでガリガリと黒いものを剥がしたらここからもメッキが沢山剥がれた。
 
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掃除というよりもカッターで削り取るって感じです。
ネットでOMさんが足の黒くなったた物は掃除しても直らないって書いてあるのだが。。。。
 
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ICの足と足の間のモールド部を見ると変色などは発生していなかったのである程度の希望がわいてきた。
モールドの内側まで腐食が浸透していないと思うのが唯一の救いか。。。
慎重にICを基板に戻して半田付け。。。。。(;一_一)
 基板組み上げ。。。両手で拍手を打ち。。パンパン。。。
 電源ON。。。パッと周波数表示が出た。。。。おおおおおお~(*^_^*)
 アナログ的な感覚だが。。。表示の出方を見たら。。。直った! ! って感じました。
 今回の症状を考察するとICのメッキ不良てメッキ表面に半田が付いている状態で腐食が進みメッキと
地金分が剥離状態になっていたと思います。
 振動や電気ノイズ、ストレスを与えると剥離部の一部が接触しICが作動したりしなかったりの症状が
出ていたと思われる。
また、温度上昇による基板、部品、の熱膨張でもICの接触不良状態に影響して表示がバタ付いたかも。
剥離したメッキ部を削り取り地金に直接半田付けすることにより正常に動作するようになったと思います。
 
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24時間電源入れっぱなしですが周波数表示のバタ付きは完全に無くなりました。
電源ONでもスパッと表示されます。
 
by(^0_0^)nap