IC-1201の修理

前回までの修理経過でパワーモジュールSC-1077が劣化している様なのは確認できたので最初に代替できそうなパワーアンプを探しましたネットでいろいろと1.2GHz帯を検索したところCOSMOWAVEさんに使えそうなのがありました型番PW-M12CXと言う1200MHz用のパワーアンプです。
 
画像削除しました。
 
 
 
SC-1077と比べると丁度良い入出力関係みたいで大きさも3端子レギュレーターから見ても何とか本体内部への取り付けも可能なようです、ここまで確認したので心置きなくパワーモジュールSC-1077の殻割が出来る(#^.^#)
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いよいよ殻割ですケースがシリコンシールで接着されているのでカッターで溝入れしてから四隅の放熱板溝に高さを合わせた木片をかまして放熱板を指でグリグリ押していくとケースが外れました。
外れたので中を見て。。。ア~ァ!!です、
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保護マスキング塗装のされていない部分が真っ黒にすすけているプリント抵抗調整のレーザートリミングされた箇所も煤けてるどうも高周波電力の流れるところは保護マスキング塗装されていない様です。
試しに煤けた所を竹串でこするとぽろぽろと剥がれて来ますしカスにテスター当てると導通がありました発熱による副産物かそういえばパワーモジュールにHEAT SINKグリスが塗布されていなかったな~
まず掃除をすることにアセトンとメタノールで竹串使ってスス掃除です綺麗になると通電してテストしたくなる。
 銅板で外部接続テストベンチを作りました。
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こういった実験はワクワクしますな~(*^^)v
リグの丁度良い場所にセットアップです

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またまたテフロン同軸の出番ですこの同軸ケーブルはアップルPCを分解すると無線LANアンテナ用に長いものが付いていますので不要のG4が有れば分解して取って置くのも一考です。
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まず仮配線が終わったので最初はLOパワーから送信テストです。
緊張と期待が入り混じった瞬間がたまらないですね~(*^^)v
PTT。。ON
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LOパワー1W弱でOKで次HIパワー10W強で見事クリアーです(^o^)/
瞬間的でないことを確かめるために送受信を時間を置いて何回もくり返しテストです
パワー計はパーソナル用なのですがあくまでも目安です無いよりはましですね。
この日はここまでで終了にしたが興奮しで中々寝付かれなかったです(笑)
 
次の日RF基板を取り外しパワーモジュールのケースをシリコンシール材で慎重に組んで基板本体へ取り付けです今回はファイナルパワーモジュールとエキサイターモジュールにHEAT SINKグリスをしっかりと塗布して組付けました特にエキサイターモジュールの取り付けは金具を使った変則取り付けなので慎重に取り付けしないと片側が浮き上がったりして今回のような熱劣化を起こしやすいです。
シャックにセットアップしてエージング中ですビーコンもバッチリ受信している、
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これで今まで1台しかなかった1200MHzの予備機が出来ました。
オークションでも中古1200MHzのリグは高額になってきていますしパーツ類も本体が買える値段が付いているのも珍しくない時代です。
何とか故障したリグが復活してよかったです。
 
by(^0_0^)nap