DENON DP-3000再修理

何年か前にオーデオ好き友人のDENON DP-3000が異常回転するのを修理しましたがしばらく前から又異常回転するようになったとの連絡が有りました、前回劣化しているトランジスター2SC458を交換して修理完了となっていたのですが今回はTR全数点検することにした。

まずは磁気ヘッドを退避させてターンテーブルの取り外しです。

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本体下にスピンドルが当たらない様にゲタをかましてひっくり返します。

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プリント板取り付けステービス4本を外してプリント板をひっくり返してトランジスター全部1つづつ半田吸い取り器を使って外しTRチェッカーで点検した。

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TRチェッカーで全数チェックするも異常なトランジスターは無かったですただパワーTRが1個変色気味なのが気になる程度。

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ここでTRを1度外したので動作確認の為1度仮組して回転確認です、スイッチを入れるとチョット回転が落ち着いたと思ったらほんの数秒で回転数が上がりだした感覚的には回転制御がポンって外れたような感じですその後は何回テストしても最初っから異常回転のままになった。

次はコンデンサー類を全数チェックです外観はピカピカですがチェッカーで見ると指定容量より変な容量を示していた大部分のコンデンサーが何故か容量が大きくなっています通電するとどんな動きをするか判らないのでこの手のコンデンサー7個交換しました。

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容量の変化見本です、取り外した4.7μコンデンサーをチェッカーで見るとこんな感じです右側は正常なコンデンサー。

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取り替えた他のコンデンサーもこんな感じで容量が変化していた特にTA7061AP付近の1μのコンデンサーは容量変化が大きかった。

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これで一応TRとコンデンサー全数点検は済みましたので仮組してテスト運転です。

何時ものごとく修理風景です(笑)

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ターンテーブル乗せて回転テストです。

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電源入り切りや回転数変更を何十回となく行いましたが正常に回転数を保っています。

テーブル下部のカバーを取り付けて連続試運転。

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ターンテーブル上の紙テープはもし異常回転したら吹っ飛ばされるので目印として置いています何せ48時間は連続試運転するつもりなので一目で異常が判るようにしておいた。

もしこれで再発する様で有ればいよいよパルス波形調査などの大修理になるし原因がICだったら出費もかさむ(/ω\)

by(^0_0^)nap